3/250冊目 坊っちゃん【250冊チャレンジ】【明治ブーム】

こんばんはアイクです。
前回から大分遅くなりました(やばい)が、読みました。
 
こころ、坊っちゃん、あと吾輩は猫であるを並行して読んでいますが、夏目漱石大好きですね。
自分がどう生きていくか(職業とかやりたいことというより、人間として)、真剣に考えさえてくれます。
 
今回は坊っちゃんについて。
 
主人公である坊っちゃんは、親譲りの無鉄砲で、喧嘩ばかりして、周りからは疎まれている人間です。
でも、その真直ぐさを、唯一清という下女だけは認め、愛を注いでくれました。
この真直ぐで、正直な人間性、人として正しいと思うことは自分が痛い目を見ても貫き生き通す、主人公の姿には非常に心を打たれました。
田舎の中学校で生活し、姑息な人たちと触れあいながら、いつも一緒にいて自分を認めてくれた清への愛情を確かにしていく心情も、本当に素敵です。
 
坊っちゃんの一番好きな言葉は、狸(校長)に放った、「履歴より義理が大事です」
今でも、義理人情より、自分の経歴を大事にして人を欺き、裏切る人がどれだけいることか。
全員がそんなことをしなければ、この世界は本当に良いものになりますよね。。。
 
そして、この作品は特に嘘をつかないことについて、よく描かれています。
子供のころは授業で考えさせられたことも多いですが、大人になって、忘れていたことを自覚させられました。
 
色々な経験を積んだ今だからこそ、子供の頃以上に深く考察しています。
僕は正直、嘘を吐いていないかと言われると、そんなことはないし、社会に出て嘘を吐くことが多くなってしまっている気がします。
そんな自分を、僕は嫌で、今回心の底からやめたいって思います。
 
漱石をもっと読んで、生き方や人間について考え直していきたいですね。